油と水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)がどのような化学反応を経て石けんになるのかは、油脂が石けんに化ける反応で見てもらえたと思います。
では、この化学反応を起こして石けんを作るには、実際にどのようなことをしたらいいのでしょうか?石けんが作られる様子を見てみましょう。
@ 道具と材料を準備します。
A 苛性ソーダを溶かすための水を計ります。
B 苛性ソーダを計ります。
C @で量った水にAで量った苛性ソーダを加え、よく混ぜます。
D 油脂を量ります。
E 液体ではない油脂がある場合、湯煎にかけて溶かします。
F 油脂と苛性ソーダ水溶液それぞれの温度を測定し、どちらも40〜50℃の範囲で、お互いに近い温度になるのを確認します。
G 油脂に苛性ソーダ水溶液を加えます。
H よく混ぜます。油脂の種類にもよりますが、通常1時間程度混ぜ続けます。
この時、ボールの中では、油脂と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)が反応して、石けん(脂肪酸ナトリウム)とグリセリンがどんどんできています。(参考→油脂が石けんに化ける反応)
I サラサラの液体状が、とろみのある状態になったら混ぜるのをやめ、型に入れます。
J バスタオルなどで包んで保温し、そのまま一晩放置します。
K 翌日、型から出し、使いやすい大きさに切り分けます。
L 約1ヶ月、光を遮り風通しのいい場所で熟成させます。
M 使い心地のいい石けんになりました。
このページでは石けん作りの手順を要点のみ記しています。
もし、ご自分で石けんを作ってみたいと思われた場合は、
手作り石けんについて書かれた本やホームページを参考に作ってください。
このページのみを参考に石けんを作るのは危険です。