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酸化した油脂から石けんを作った

賞味期限切れからだいぶ経ち、酸化の進んだ油脂があったので、それらを使って石けんを作ることにしました。完成した石けんは洗濯に使います。

酸化した油脂

賞味期限の切れた太白胡麻油とパーム油を原料に石けんを作ります。

・太白胡麻油  賞味期限:2009.01.18
・パーム油     賞味期限:2013.05.02

下の画像は酸化した太白胡麻油。一斗缶の底から5cm位の高さまでの量。
色は濃いめの黄色。缶の蓋を開けた瞬間に酸っぱい酸化臭がはっきりと立ち上ってくる。

酸化した太白胡麻油

石けんを作る // 原料

原料の配合は以下の通り。

太白胡麻油                      960g
ヤシ油                            320g
パーム油                         320g
水酸化Na(苛性ソーダ)       232g
水(水道水)                      1000g

ヤシ油は賞味期限内のもの。完成した石けんの泡立ちのために入れます。
水道水を使うのは、自家使用の洗濯石けんなので金属石けんができてしまってもかまわない、それよりもコストを抑えます。

石けんを作る // 工程

手順を一工程でも減らしたいので「超非加熱製法」で作ります。
(個人的に呼んでいるだけで正式名称ではない)

通常のコールドプロセス(非加熱製法)では固形脂を湯煎にかけて溶かし、すべて液体油にしてから水酸化Na水溶液を加え石けんを作りますが、今回は固形脂を湯煎にかけず固形が残ったままの常温の油脂に、水酸化Naと水を合わせた直後の高温の水酸化Na水溶液を加えて、水酸化Na水溶液の熱で油脂を溶かしながら鹸化を進めます。
さっそく作ります。

@ 油脂の入ったボールに、高温の水酸化Na水溶液の約1/2量を加え攪拌する。
攪拌中、酸化臭がする。

全ての油脂が入ったボール。油脂温度、24.3℃

全ての油脂が入ったボール。油脂温度、24.3℃


水酸化Na水溶液。71.9℃

水酸化Na水溶液、71.9℃


油脂の入ったボールに水酸化Na水溶液を混ぜた

油脂の入ったボールに水酸化Na水溶液を混ぜた。


A 約3分で固形脂は溶けた。生地は黄色。おそらく酸化した油脂の色。
さらに攪拌する。7分で泡が消えない位のとろみになった。この時の生地温、52.8℃。

とろみが出てきて泡が消えなくなった生地。

とろみが出てきて泡が消えなくなった生地。
表面のボソボソした感じは、消えずに残っている泡。


この時の生地温、52.8℃

この時の生地温、52.8℃


B 残りのNaOH水溶液を加え、攪拌する。

残りのNaOH水溶液を加える。

残りのNaOH水溶液を加える。


C 生地が固まってきた。

生地表面に泡立て器の跡が残るようになった。

生地表面に泡立て器の跡が残るようになった。


この時の生地温、57.0℃

この時の生地温、57.0℃


生地の一部が分離しはじめた

生地の一部が分離しはじめ、液体が出てきた。
白っぽく見えるのはゴムべら。


D 生地をタッパーに流し入れる。

生地をタッパーに流し入れる。

生地は液体状に流れず、ボトボトとタッパーの中に落ちていく。
この間にも鹸化は進み、どんどん生地が固まっていく。


流し入れている最中も分離が進み、液体がにじみ出てくる。

型入れ中にも分離は進み、ボールの中で液体の量が増えていく。


にじみ出た液体のpHを調べる。

にじみ出た液体のpHを調べる。
pH12とpH14の間くらい。pH13位か。


E 全ての生地を型に入れたら、ふたをしてこのまま一晩放置する。保温はしない、室温放置。

全ての生地を型入れ済み。

全ての生地を型入れ後。型の四隅に液体が分離している。


型内で分離している。

型内の分離した液体はそのまま放置する。


分離した状態を横から見た。

分離した状態を横から見た。


F 一晩放置後、生地は固まっている。
分離があるので、リバッチする必要がある。

翌日、固まった生地。分離した液体は残っている。

生地は固まっている。分離した液体はそのまま残っている。


液体が分離している。上から見た。

生地の四隅に分離した液体が出ている。


液体が分離している。横から見た。

分離した状態を横から見た。


分離した液体をメスシリンダーに入れた。

分離した液体を全量メスシリンダーに入れた。
思ったよりも多く、メスシリンダーの上限を超えてしまった。
約27ml。


分離した液体のpHを調べる。

分離した液体のpHを調べた。pH12。


考察