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酸化クロム(Cr2O3)ってどんなもの

石けんに色をつけるときできるだけ自然由来の色材を用いるべく、茶色はココアパウダー、黄色はウコンなどを使っていますが、今のところ緑色に着色できる自然由来の色材を見つけられていません。

そもそもクロムとは?

初めて「酸化クロム」という色材を見つけたとき「クロム」に抵抗感がありました。
そこで「クロム」について調べました。

クロムと聞いて最初に連想したのは六価クロムです。
六価クロムには強い毒性があり、肌に触れたり吸い込んだりすると炎症を起こし、長期間吸引した場合肺がんの危険性がある発がん性のある化合物です。

しかし、クロムと六価クロムは全くの別物で、六価クロムの発がん性の原因がクロムというわけではありません。
クロムは金属元素のひとつで、天然ではクロム鉄鉱という酸化鉱物として存在しています。主な産地は南アフリカ、トルコなどです。日本では鳥取県や岡山県、北海道などで産出していますが産出量は少なく現在ではほとんどを輸入に頼っています。

クロムの主な用途は、

などです。
ステンレス鋼の原料として加えられたクロムは、環境中の酸素と結合して酸化クロムとなります。酸化クロムは化学的に安定した膜を形成し、ステンレス鋼の表面を覆うことでステンレス鋼を錆びにくくしています。酸化クロムの膜は「密度が高く酸素を通さない」という性質があるのでステンレス鋼は錆びにくくなります。

では、石けんの色剤として使う酸化クロムとは?

色剤としての酸化クロムは、酸にもアルカリにも溶けない安定した化合物で、主にクロム鉄鉱から製造されています。
化粧品原料として、ファンデーションやアイシャドウなどに緑色の色素として使用されています。

安全性については、化粧品成分オンライン酸化クロムの基本情報・配合目的・安全性を参考にしました。以下、引用です。

2024.08.16 加筆修正

参考にしたホームページ